初六:履霜、堅冰至(霜を履めば、堅冰至る)
霜を踏めば、やがて堅い氷が到来する。小さな兆しを見逃さず、将来の変化に備えることの大切さを説いています。物事の始まりに注意を払いましょう。
こんいち / Kūn
大地の受容力を象徴する、六十四卦の第二卦。すべてが陰爻で構成される純陰の卦であり、従順さ、受容性、忍耐、そして豊かな包容力を示します。
坤。元亨、利牝馬之貞。君子有攸往、先迷後得主、利。西南得朋、東北喪朋。安貞吉。
坤は、元いに亨る、牝馬の貞に利ろし。君子往くところ有り、先んずれば迷い、後るれば主を得る、利ろし。西南には朋を得、東北には朋を喪う。貞に安んずれば吉なり。
坤為地の卦辞は、大地のように受容的であることの大切さを説いています。
乾為天が創造・リーダーシップの卦であるのに対し、坤為地は受容・サポートの卦です。両者は対をなし、互いに補い合う関係にあります。
坤卦の六つの爻は、大地の徳と陰の力の展開を示しています。
霜を踏めば、やがて堅い氷が到来する。小さな兆しを見逃さず、将来の変化に備えることの大切さを説いています。物事の始まりに注意を払いましょう。
まっすぐで、方正で、広大であれば、特別な努力をしなくても不利になることはない。大地の自然な徳を体現すれば、おのずと万事うまくいくことを示しています。
才能を内に秘めつつ、正道を守るべし。王の仕事に従事する場合、自ら功績を求めず、最後まで仕えれば良い結果を得られます。
袋の口を結ぶように、沈黙を守る時。積極的な評価も批判もない状態ですが、危険な時期を安全にやり過ごすには最善の策です。
黄色の衣を着ける(中庸を保つ)ならば、大いに吉。中心にいながら控えめであること、内面の美徳を表すことで、最高の結果を得られます。
陰が極まって陽と争う状態。本分を超えて争えば、双方が傷つく結果となります。分をわきまえることの大切さを警告しています。
坤為地が出た場合、受容的な姿勢が求められる時期です。自ら先頭に立つよりも、サポート役に徹することで良い結果を得られます。
相手を受け入れ、支える姿勢が吉。押しすぎず、相手のペースに合わせることで関係が深まります。忍耐強く、信頼関係を築いていきましょう。
協力者やサポート役として力を発揮する時期。独断で進めず、チームワークを大切に。地道な努力が後に大きな成果につながります。
無理をせず、体を休めることが大切。激しい運動よりも、ゆったりとした活動が適しています。栄養バランスにも気を配りましょう。
坤為地は、大地のように万物を受け入れ、育む力を象徴しています。乾の創造力に対し、坤は受容と成就の力を持っています。
この卦が出たときは、積極的に前に出るよりも、一歩引いて状況を見守り、サポート役に徹することが求められています。しかし、それは弱さではありません。大地がすべての生命を支えるように、あなたの受容的な姿勢が周囲を支える力となるのです。
「牝馬の貞」のように、柔順でありながら、どこまでも続く持久力を持つこと。それが坤為地の教えです。
本卦「坤為地」を組み替えて読み解く、3つの関連卦です。アプリでは各卦をワンタップで切り替えて確認できます。
本卦の2〜4爻を下卦、3〜5爻を上卦として組み立て直した卦。表面には現れていない、内に潜む状況や本質的な勢いを読み解く手がかりとなります。
「坤為地」の互卦 → 坤為地(本卦と同じ)
本卦のすべての爻の陰陽を反転して作られる卦。本卦とちょうど対極の立場や状況を表し、物事の裏側・隠された一面を見るために用いられます。
「坤為地」の錯卦 → 乾為天
本卦を上下逆さまに読んだ卦。立場や視点を入れ替えた見方、または相手の側から見たときの状況を表します。
「坤為地」の綜卦 → 上下逆さまにしても同じ形(綜卦は自分自身)
※「坤為地」は上下対称の卦のため、綜卦は自分自身となります。この場合は相手側・対極の視点を表す錯卦(乾為天)が手がかりになります。
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